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​東町布袋車大幕復元新調の工程について

​ 東町布袋車の刺繍大幕は、2019年より文化庁・名古屋市からのご指導のもと、約10年の歳月をかけて復元新調中です。

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​ 刺繍大幕の復元新調は株式会社川島織物セルコンへ依頼し、西陣に工房をかまえる京繍(きょうぬい)の伝統工芸士の職人が刺繍大幕の制作を手がけています。

 2025年夏現在、刺繍大幕は第Ⅲ期 左面幕(応龍と霊亀・雷文図)の制作へ移行しており、左面幕は2026年春の完成へ向けて制作作業を進めております。

 以降、順次復元新調を進め、2029年にすべての刺繍大幕が完成する予定です。

​京繍(きょうぬい)とは

 日本刺繍のひとつで、その中でも京都府京都市や宇治市などで生産される刺繍であり、その起源は平安遷都にさかのぼります。

​ 仏教伝来と共に伝えられた刺繍の技法は、時代と共に貴族の繍衣繍仏から武具の装飾、能や狂言などの装束などへと発展していきました。

 絹や麻の織物に絹糸や金糸、銀糸などを用いた京繍の技法は基本的なもので15種類ほど、細かい技法を加えると150種類ほどにおよぶといいます。

 ほかの刺繍では見られない繊細なデザインが特徴の京繍は、祭礼の場面でも目にすることができ、京都祇園祭の山鉾を彩る軒吊りや胴掛け、水引幕、見送りなどの祭礼幕も京繍が用いられています。

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